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協会概要

安心・安全・安住できる社会に

認知症には制度の枠を超えた地域社会のあり方が問われていると考えます。 介護保険制度の施行、介護の社会化を謳って15年の間、「認知症でも 地域で暮らしていける。個々の力では支えきれないが、心細やかな見守りの ある地域であれば・・・」そう思う人たちが次々と地域でめぐりあい、 支援に関る人たちの輪やつながりを作ってきています。

京都府認知症グループホーム協議会は、京都府下の「指定認知症対応型 共同生活介護事業所(以下、グループホーム)」と、認知症のある人の福祉を願う 支援者等が集まり、新しい認知症ケアの知識・技術の向上と他者への普及に 努めています。認知症でも安心・安全・安住できる社会の現状に憂いを示し、 国には全国組織を介して意向を伝えています。

憂いや悲しみを分かち合い

認知症ケアに王道はなく、グループホームは介護保険の制度の下で、 認知症のある人の尊厳を支えるケアをめざし、詩人高村光太郎の「僕の前に道はない、 僕の後ろに道は出来る」に希望を托し、目的地までの旅路を認知症のある人と 歩んでいます。

その道のりは、ケアワーカー等が自らの人生観や人間観を問い直す 良い機会となっています。

協議会の理念である「希望」の「望」は、人が立って満月を仰ぎ見るという 象形文字です。また、優しさの「優」とは「憂」に「人」がかかわるという字です。

何もできなくても、憂いや悲しみを分かち合い、そこに一筋の明るい光を見出すことが 「望」であるとすれば、「自己の実存を他者が支える」「自己と他者が共に生きる」 「自己と他者の交わりがある」グループホームは、地域社会が希望する 「ノーマライゼーション」理念を追い続けていると言えるでしょう。

これまでの経験知を活かし

2000年創設の介護保険制度しかり、制度はどんなに巧みに仕上げてあっても、そこには 一人ひとりを個性豊かな生活者と見なし、生活の場の地域性を考慮する等の余裕は 無いでしょう。

グループホームは、「ひとり」で静かに景色を眺めたり、「ふたり」で ゆっくり対話を交わしたり、そして「みんな」で歌を唄ったり食事をしたり等々、 日常誰もが快適に送るにふさわしい生活環境があります。

国は、平成18年創設の「地域密着型サービス」にグループホームを位置づけ、 認知症ケアをこれからの高齢者ケアの手本となると意味づけました。さらに、 昨年(平成24年)「認知症ケア5ヶ年計画=オレンジプラン」で、グループホームの 社会的役割を明示しました。

これまでの経験知を活かし、「認知症のある人の希望に裏付けられた新しい認知症ケア」に 専心することが、グループホームに期待されていると受け止めます。全体研修や 各ブロック会議での親睦・交流を兼ねた職員研修、市民フォーラム、介護・福祉サービス 第三者評価事業の充実、行政・地域の関係団体・全国組織とのネットワーク強化、さらに、 理念の実現に適うものを地域社会に発見することに尽力いたす所存です。

広く地域の皆様のご賛同とご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

平成25年10月吉日  理事長 出野 平恵

 

法人沿革
法人名称 特定非営利活動法人 京都府認知症グループホーム協議会
所在地 〒601-1366 京都市伏見区醍醐大構町1番地1 デルパ醍醐211号
代表者 理事長 出野 平恵
正会員 「グループホーム」及び、趣旨に賛同する個人
設立 2005年3月25日
事業方針 「グループホーム」の質の向上に努め、 認知症のある人が安心して地域で生活できるよう支援する。認知症ケアにかかわるサービス事業所の質の向上の支援をするとともに、認知症ケアの正しい知識を普及することによって、認知症についての理解を深める。
主な事業内容 グループホームケアの質を向上させるための研修・研究
グループホーム相互の連絡調整及び協議
グループホーム・認知症ケアに対する 正しい理解を深めるための啓発・広報活動
行政その他関係諸機関との連携・連絡調整
介護・福祉サービス第三者評価事業
介護サービス情報の公表事業
グループホームの正しい運営や ケアの質の向上のためのアドバイス事業
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